Red Hat OpenShift Virtualization の試験 EX316を受けてきた
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Red Hat社のOpenShift Virtualizationの認定試験を受検し、無事に合格してきたので受検のレポート。
正式名称は EX316 Red Hat Certified Specialist in OpenShift Virtualization です。
なお、学習・試験ともに利用した環境はRed Hat OpenShift Container Platform 4.14
となります。
学習内容
今回は社内でRed Hatさんから個社向けに認定試験に対応する事前の研修が開催されたので参加してきました。内容は以下と同じものです。
DO316 Managing Virtual Machines with Red Hat OpenShift Virtualization
Red Hatさんの研修は毎回ではありますが、4日間みっちりの研修にも関わらず、内容を理解しながらテキストの演習に取り組もうとすると、全く時間が足りず、研修外でもやや勉強したかと思います。
思い返すと研修・試験ともに範囲は前述のリンクの試験の内容に記載されたことのみではあったのですが、OpenShiftの知識は前提として求められているかなという感触でした。
試験内容
問題は受検ポリシー上、直接的には公開できませんが、いくつか今回の試験EX316で知っておいたほうが良いと思ったことメモ 📝
各Operatorのインストールと利用
OpenShift Virtualization、また、その周辺の機能はOpenShift上にOperatorとしてインストールします。
このOperatorのインストール先などの設定は、クラスタとあわせてOperator Hubも提供されたため、さほど難しくありませんでしたが、Operatorのインストールなどには多少時間がかかる点には留意が必要かと思いました。
個人的には、互換性のあるハイパーバイザからの移行に関連する問題で、Webコンソールでの操作に割と待ち時間があって、その待ち時間中に試験が終了してしまったのが悔やまれるなと。
(設定自体はできていたはずだが、得点ならず、、、 🤮 )
VirtualMachineリソースの階層構造
OpenShift Virtualizationの中心となってくるOpenShift上でのVirtualMachineリソースですが、以下のような子リソースを作成します。
設定を変更する際に、どのVirtualMachine(VM), VirtualMachineInstance(VMI), virt-launcher Podのどこから伝播させるかなど、親子関係が整理できていると試験でも役に立つかと思います。
[gryu7@host ~]$ oc tree vm testvm 2>/dev/null
NAMESPACE NAME READY REASON AGE
test-vm-namespace VirtualMachine/testvm True 16m
test-vm-namespace ├─ControllerRevision/revision-start-vm-4903728e-1b61-4b9c-8f9c-074b7594e249-1 - 16m
test-vm-namespace ├─DataVolume/testvm True 16m
test-vm-namespace │ └─PersistentVolumeClaim/testvm - 16m
test-vm-namespace └─VirtualMachineInstance/testvm True 16m
test-vm-namespace ├─Pod/virt-launcher-testvm-gq8xh True 16m
test-vm-namespace └─PodDisruptionBudget/kubevirt-disruption-budget-bdnlh - 16m
[gryu7@host ~]$
仮想マシン内の永続設定
前述の通り、VMリソースはPVCを作成するため、永続ボリュームが用意されますが、RHELのVM内の設定がいくつか求められました。
試験の受講の前提条件にもありますが、RHCSA 速習コース (RH200) または同等の経験 とのことで、簡単なRHELマシンの操作はできる必要があり、OpenShift/Kubernetesのクラスタ操作だけではない点も求められる点は意識しておいた方が良いかと思います。
その他
基本的なVMの操作はOperatorさえインストールされると、基本的には細かい意識をせずとも、Webコンソール経由でうまく動作してくるように思います。
試験の観点、また、研修を受講する事前知識の観点で、OpenShift/Kubernetesをある程度触ったことがあるというのが必要なように感じました。
リモート試験の実施
Red Hatさんの認定試験は何度か受けていますが、今回は久しぶりにリモート試験の実施を行ったため、パスポートが更新されており、改めて事前の身分証明書の登録から行いました。
また、リモート試験環境の構築も最新の試験用ISOを利用してUSBブートするためのUSBメディアの作成が必要でした 🐧
リモート試験を受けるための試験環境の準備では、以下のページが役立ったので掲載しておきます。
- レッドハット認定試験: リモート試験の準備と落とし穴 (①USB作成、BIOS設定)
- 日本語なので一番わかりやすかったです
- こちらのnoteに記載の通り、私もFedora Media WriterをWindows 11で利用したのですが、うまくいかず、結局手元のFedora端末でFedora Media Writerを利用しました
- Certification Resources
- 恐らくこちらが公式の試験情報なのかなという認識
- ページ内の記事である Getting Ready for your Red Hat Remote Exam に添付されているpdfに必要な情報はまとまっていたように思います